INTERVIEW インタビュー

Analytics Delivery Division

データアナリティクスで実ビジネス貢献へ。
拡大する組織のマネジメントにアイデアを

Division Director 浅野太郎

アナリティクスが面白がられた時代は終わった。実ビジネスへの貢献が課題

私の部署では、KDDIやグループ会社向けに、アナリティクスを用いたマーケティング支援を行っています。KDDIは、通信だけではなくスマートパス、au PAY、ECなど様々なサービス(ライフデザイン商材)を展開しています。それぞれのデータからユーザーであるお客さまの利用動態を把握し分析することで、KDDIへのエンゲージメントを高めていくためのマーケティング支援をしています。

3年前のARISE発足当初から、毎月KDDI髙橋社長への報告を行いながら、多くの課題にアプローチしてきました。KDDIでは、データ活用に積極的だったので、マーケティングの企画・実運用を行っているKDDI事業部側の皆さんから多くのご意見をいただくことができました。事業部側と我々、分析側が一体となった体制を築けたことで、多くの業務に活用してもらえる状態にまで至ることができました。

今考えているのは、KDDIと共に培ってきたデータアナリティクスの事業実装に関するノウハウを他のビジネス・社会にどう生かしていくか、ということです。アナリティクスが新しいものとして面白がられていた時代は終わりました。数年前だと、単純にアナリティクスの面白さや目新しさに注目が集まったりもしていましたが、実ビジネスで効果が出ないものは淘汰されていきます。絶対に効果が出るとは言い切れないアナリティクスという分野において、KDDIで培った事業貢献のノウハウを広く世の中に伝えていくことが、私たちの責任だと考えています。

「情報収集と発信」、「縦・横の組織構造」で組織をマネジメント

私がマネジメントを行う上で重要視しているのは、「情報収集力」と「発信力」です。具体的には、クライアントの担当者からマネジメント層、加えてARISE内の分析メンバーも含めて、誰が何を考えているのかをしっかりと把握することが重要だと思っています。また、社会の状況や流行、分析でできることの範囲なども常に情報を収集し続けることが大切です。そして、ただ収集するだけでなく、集めた情報から今何をすべきかを練り上げて、その方針を常に発信し続けることが重要だと思っています。

会社設立当時、私の部署は20人くらいで、データや環境が整っていない中で最大限できることをしている状況でした。現在では、Analytics Delivery Divisionに所属するメンバーは約170人まで拡大しました。与えられたテーマをただ分析するだけではなく、その時々で求められることを情報収集し、それに対して議論し、いま必要なことをメンバーにもクライアントにも発信し続けてきたことが組織の拡大につながったと考えています。

また人材育成の面では、ピラミッド体制の構築に力をいれています。ピラミッド体制には良し悪しがあると思いますが、今私たちの組織はリーダー自身が成長しながら、ほかのメンバーも育てなければいけないタイミングにあります。誰が誰の成長に対してコミットするかをしっかり考えながら組織を運営していくためには、ピラミッド体制が最適なんです。

そして縦構造のピラミッドをつくる一方、チームを横断する横構造のワーキンググループという仕組みもつくりました。きっかけは部署の人数が60人を超えてチームも増えたころ、私が1人で全体をみてクオリティを維持していくことに限界を感じるようになったことです。そこでチームを横断してメンバーをいくつかのワーキンググループに分け、生産性向上や分析環境改善、分析力向上といったテーマに取り組んでもらいました。これにより縦と横で全体をコントロールできるようになり、品質担保もしやすくなりました。さらに、単一のプロジェクトをしている縦のチームだけだと固定スキルしか身につかない傾向があるのですが、ワーキンググループによって別のスキルや考え方が身に付くという、副産物的な効果もありました。

面白い仕事をとってくる。だから柔軟に、前向きに取り組んでほしい

「情報収集」と「発信」で組織の方向性を示し、「縦と横の組織構造」で成長できる土壌づくりをしていますが、個々の成長に対して最も重要な仕事は「機会提供」だと思っています。モチベーションが高くないと人は成長しませんし、役割も成長に合わせて変えていかなければなりません。そのため、みんなが面白いと思える仕事をつくったり、リーダー経験をさせるために仕事をとってきたり、そういった場を生み出していくのはマネジメント側である私の仕事だと思っています。

そうして取り組んできたことで、分析にしか興味がなかったメンバーにマネジメント層への報告を任せられるようになったり、自分の領域しか興味がなかった分析者が大きいチームを率いるようになったりと、多くのメンバーが圧倒的な成長を遂げてくれています。

メンバー、リーダー陣が成長する中で、次のステップも考えています。これまでは、成長環境をつくるために組織の拡大が必要でしたし、それに繋がりやすいアナリティクスコンサルティングを突き詰めてきました。しかし、これからはアナリティクスだけではなく、マーケティングやエンジニアリング、CX設計のスペシャリストなどともコラボレーションしながら、さらに大きな価値を生み出せる仕事をしていきたいと思います。

ARISE analyticsは、KDDIの大きな事業・大量のデータに寄り添いながら、一方でベンチャーとしての自由度の高さ・面白さを兼ね備えている稀有な環境だと思います。今後入社される方には、この環境を生かして成長しながら、いろいろなことに興味を持って前向きに取り組んで欲しいと思います。